【令和の時代にまだあった不動産投資のデート商法!】

  1. 不動産投資の最新トレンド

 今の時代にデート商法が復活ののろしを上げているので、ご注意ください。もちろん、絵画や毛皮コートではなく、投資詐欺へと導くデート商法です。

「出会い系」から「マッチングアプリ」へ

 デート商法といえば、人間の恋愛感情をたくみに利用した悪徳商法です。「名画を愛でて語り合う会」のはずが、「二束三文のクズスケッチを高額で押し売りされる会」でおなじみの、悪徳商法です。

 以前は電話営業や街中での声掛けが入り口となっていましたが、SNS全盛の現在では「マッチングアプリ」がその入り口として機能しています。

 「マッチングアプリ」も「出会い系サイト」も中身は同じなのに、今ではキー局ですらマッチングアプリ特集をして持ち上げるくらいですから、時代は変わったものです。マッチングアプリをご利用の方は、是非「出会い系」のイメージを忘れないようにご利用ください。「そんな昔のイメージ知らないけど」という方は、報道各社のサイト内検索で「出会い系」と入力すれば、大体のイメージはつかめると思います。

「異業種交流会」「婚活パーティー」にも要注意

 マッチングアプリだけでなく、異業種交流会や婚活パーティーや合コンなどにマンション販売業者が潜むのは、昔からある手口です。

 たとえば、婚活サイトで知り合った相手から投資用マンションを買って大損したという事例は、すでに2014年の国民生活センターの公式サイトで複数事例が公開されています。平均被害金額は3,000万円超えですので、勉強代としてはあまりに高額ですね。

本当にあった被害事例

【事例1】…婚活サイトで知り合った投資コンサルタントの男性を信じ、投資用マンションを契約
【事例2】…婚活サイトで知り合った男性とデートを繰り返し「税金対策・年金代わり・個人的に面倒をみる」と言われて契約、その後音信不通に
【事例3】…旅行の約束までした男性から勧められ、よく分からないままマンション契約。解約を迷っている間にクーリング・オフ期間を超過、男性とは疎遠に
【事例4】…婚活パーティーで親しくなった女性に勧められ、マンションを相場より高く買わされた
【事例5】…婚活サイトで知り合った男性を信じて「将来のために」とマンションを購入したとたん、連絡が途絶えた。売却を考えたものの市場価値は半値だった

手間暇を惜しまないデート商法

 デート商法では半年や一年くらいは普通にデートを重ねるのですが、被害者の方からすれば「え!?マンションを買わせるためにそこまでするの!?」と驚くかもしれません。しかし、彼ら彼女らはそこまでするのです。なぜなら、成功報酬がそれを上回るからです。数百万単位の成果報酬も見込めますから、それくらいは普通に何人もの相手と同時進行でやってのけます。

 絵画や毛皮のコートと違って投資詐欺は時間軸が長く、早期発見が困難です。そして気づいたときには、手遅れとなります。もし婚活中に知り合った相手がマンション購入を匂わせてきたら、とりあえず距離を置きましょう。その時に匂わせてくる「結婚」の香りは、十中八九ただの錯覚ですので。

婚活の目的を忘れぬようにどのような理屈を並べようが、最終的にマンション購入を迫ってきたら全拒絶しましょう

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