不動産投資を始めてみたいとお考えの方は、新築だろうが築古だろうが、まずは相場観を身に付けることが急務です。早めに相場観を身に付けていると、初心者ばかりを狙って良いことばかり繰り返す電話営業に引っかかることも避けられますし、高値掴みも回避することができます。
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相場より高く買うと何も良いことなし
まずもって、相場より高く買ってしまうと、何も良いことがありません。動く金額が大きいので、都心部だろうがタワマンだろうが家賃で回収しきれませんし、もちろん売っても赤字なので無傷では降りられません。
さらに、本当に良い物件が出た場合でも、相場観がなければ即断することができず、美味しい果実を他の投資家に持っていかれるリスクまであります。
できるだけ早めに相場観を身に付けて、相場より少しでも安く買う意識を強めてください。
相場観を身に付ける方法
相場観を身に付けるには、不動産だからといって特別な方法はありません。
たとえば、昔の車が好きな人は、毎日のように中古車サイトを見て「うわっ、これは高いなあ、誰も買わんだろ」「ほら、半年経ってもまだ売れ残ってる」という具合に、勝手に相場観を身につけているはずです。
さらに、その車種を本気で買おうと考えている方は、自分でショップに電話をしたり紹介してもらったり、時には値下げ交渉もおこない、自分の目と耳と足で信頼できる個体へと辿り着くことでしょう。
不動産投資においても、基本は同じです。
たとえば、中古物件であれば「健美家」や「楽待」で毎日のように条件検索していればだんだんわかってきますし、投資用ではない「アットホーム」のような一般向けサイトを見るのも良いでしょう。
最初は毎日のように見ることが大切なので、投資家目線で毎日チェックしてください。
そして、気になった物件があれば、片っ端から資料を取り寄せて、問い合わせてください。電話口だけの何気ないやり取りからでも、多くを学ぶことができます。
地方の物件であれば、「土地風」というものもわかってきます。不動産は完全に地場産業なので、地方ではネット上に出てこない物件も勘所も多くあるからです。
よくわからなかったら、絶対に買わない
そして、相場観について最も大事なのは、よくわからなかったら買わないことです。
たとえば、知り合いの弁護士から「相続で早く現金化したがっている物件がある」と言われていかにもお得そうな言いぶりをされたとします。しかし、現地を見て周囲の空室状況などを調べても、まだ適正価格かよくわかりません。この場合、絶対に買わないことです。
不動産投資においては、わからなかったら買わない。これは凄く大事です。一回でも高値掴みしてしまうと、本当になかなか降りられませんので。
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